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あなたの知らないポリフェノール

ポリフェノール

ポリフェノール忘年会・パーティのシーズンですね。

ワインを飲む機会なども増えていらっしゃるのではないでしょうか。

ワイン(赤)といえば。。。ポリフェノール

アンチエイジングに効く!と一時ずいぶん騒がれました。

でも、「ポリフェノールって名前は知っているけど、説明はできない」とか「とりあえず赤ワインを飲めばいいんでしょ?」という感じの方もいそうですね。

以前、江戸時代の観相学の大家・水野南北先生による食と開運の教えなどもご紹介しましたが、「食材や栄養」についての知識をちゃんと持つことも、現代では昔以上に大切ですよね。

今回は、ポリフェノール初心者のみなさまに、多少なりとも「知ってよかった」と思っていただけるような情報を、ざっくりと書いてみます。

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遅すぎた?デビュー

ポリフェノールは、タンパク質、炭水化物、ビタミンなどのスタンダードな栄養素とは別モノで、ファイトケミカルス(植物性化学物質)の一種です。

ちなみにつづりはphyto chemicals、フィトケミカルスとも読みます。

野菜や果物などの、色・匂い・苦味などに多く含まれているファイトケミカルスは、そう命名されるまでは「非栄養素」という、なんだか気の毒な呼び名しかありませんでした。そんなに重要なものではないだろうと、長い間、研究対象としては無視されていたのです。

なので、その効能がわかってきたのは、それほど昔のことではありません。

ファイトケミカルスの特徴は、なんといっても強力な抗酸化作用。つまり、老化や病気を引き起こす活性酸素に対抗して、その害を防ぐ力があるのです。

その一種であるポリフェノールにも当然同じ作用があるので、あれだけもてはやされたわけですね。

ポリフェノールはグループ名

さて、そんなポリフェノールは、実は単独の物質ではなく、集合体だということをごぞんじですか?一定の化学構造をもったものは、みんなポリフェノールの仲間ということになっているのです。

ポリフェノールには、大きく分けてフラボノイド系と非フラボノイド系があります。

たとえばお茶やワインに多いカテキン、大豆に多いイソフラボン、ブルーベリーやぶどうの実の皮に多いアントシアニンなどが、フラボノイド系のポリフェノールに属します。

一方、ごまに含まれるリグナン、そして、長寿遺伝子関連でもご紹介した、寿命を伸ばす作用が期待されるレスベラトロールも、非フラボノイド系のポリフェノールです。

つまり分類のしかたによって言い方が変わるわけで、カテキンを例にくくりの大きな順に並べると、ファイトケミカルス>ポリフェノール>フラボノイド>カテキンとなります。

すごい自然界

ファイトケミカルスには、ポリフェノール類以外にもいろいろな種類があって、総数では1万種類以上もあると言われ、実態はまだ一部しかわかっていません。

でも、抗酸化作用に加えて、炎症やガンを抑制したり、免疫細胞を活性化させたりするものがあることもわかっていて、知れば知るほどその効能にはビックリです。(私は、アンチエイジングの本を多く担当したので、必要にせまられて勉強しました。)

ということで、野菜・果物をはじめとした植物にはまだまだ私たちの知らないパワーが秘められていて、その命から私たちはものすごく恩恵を受けているのですね。

食べ物、というより自然界のしくみや人の体の機能について知っていくと、否応なしに「つながった世界」の一端を見せられます。そして、背後に目に見えない「大いなるもの」の存在が浮かび上がってくるようで、いつもボーッとしてしまいます。

そういう存在の前では、開運がどうのこうのなんてもう……あっ、このブログの存在意義に関わることを言いそうになってしまいました(笑)

でも、運がよくなりた~い!とか考えず、ただひたすら感謝や喜びを感じながらほかの命をいただくことが、実は開運の王道だったりもして。(そうなった時には自分の中で「開運」の意味が違っている可能性もありますが。)

そういう「ただひたすら」な時間をできるだけ持てる自分でありたいと思うのでした。

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