以前も書いたように、心をピラミッドになぞらえた時、深く下のほうに沈んでいる深層心理を、私たちは意識の部分でとらえることができません。
つまり、深層心理は無意識下で起きる心の動きなのです。
それでは、文字を書くという行動の裏にある心理はどうなのでしょうか?
ちょっと思い出してみましょう。たとえば、メモする時でも、カードの明細書にサインする時でもいいです。手書きで文字を書く場面で、あなたはどんなことを考えているでしょう?
「よし、この買い物メモを、芸術的な変形文字で書いてみよう」とか「私の名字は山田。まず真ん中に縦線を引いて、左にもう少し短い縦線を」なんて考えていますか?
よほどマニアックな人や、文字を覚えたての人を除けば、そんなことありませんね。
その時に意識しているのは、夕食に必要な食材のことだったり、今月のおこづかいの残高のことだったりで、文字そのもののは無意識にサラサラッと書いているわけです。
つまり、そういう時の筆跡から読みとれるものは、その人自身が意識することのない深層心理であり、それをベースとした行動パターンである、ということになります。
無意識な状態で書いているため、個性の強い書き方をしていても、本人はまったくそれに気づいていない場合もあります。
実際、セッションの時などに「こういう特徴がありますね」と言うと、「あ、本当ですね」と、初めて気がつく人も少なくないのです。
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