「あの人、自分はモテると思ってるみたいだけど、自意識過剰だよね」
「私は自意識過剰だから、人前に出るとあがってしまって」
こんなふうに、自意識過剰という言葉は、日常会話の中でよく使われています。
でも、実は「自意識」というのは正式な心理学用語ではありません。
そのため、時と場合に応じて、いろいろな意味を持たされています。ある時は自分に対する認識という意味だったり、ある時は自己愛という意味で使われたりするわけです。
いずれにしても、自意識は誰でも当たり前に持っているものであり、良い悪いの話ではありません。ただ、これがあまりに少なすぎたり、過剰にありすぎると、ちょっと問題なのです。
自意識が少なすぎると、たとえば、何日もお風呂に入らず髪も洗わず、服も着替えずに外出するような、はた迷惑というか、困ったヒトになったりします。でもまあ、こちらは比率としては少ないですね。
逆に自意識が過剰だと、次のような悩みや、生きづらさを感じやすくなります。
自意識過剰が生み出す8つの悩み
1.他人の目を気にしてモヤモヤ不安になる
2.小さなことにこだわりすぎて、大事なことが見えなくなる
3.孤立感がある、人に甘えられない
4.すぐに「自分が悪いんだ」と落ち込んでしまう
5.暗い過去、あるいは楽しかった過去にとらわれてしまう
6.先のことばかり考えすぎて動けなくなる
7.まわりが自分を認めてくれないと感じる
8.「私なんか」と思ってしまい、自信が持てない
これらはすべて、精神科医の和田秀樹氏の新刊『私、つい「他人の目」を気にしてしまいます』(大和出版)で取り上げられている、「自意識過剰な人が陥りがちな状態」です。
どれも悩みとしては一般的で、「え?こんなのも自意識過剰が原因なの?」と思うようなものも混じっています。でも、本書の解説を読んでいただければ、「なるほど、そういうことか」と納得していただけるでしょう。そして解決のヒントもつかめるでしょう。
たとえば、最大のヒントのひとつは「自分が思うほど、人は自分を見ていない」でしょうか。他にも、「甘えられない人は、相手が迷惑をしていると決めつけている」とか、はっとさせられる言葉がいろいろ。
実は私、5月の初旬までこの本の編集協力に没頭し、終わったあとは一時的に燃え尽き症候群のようになっていました。心、意識、精神といったテーマは、扱う側も非常に精神力が求められるものだと、痛感した次第です。
そして、編集しながら、自分を見つめることができたのも収穫でした。
自分の内面を見るのは、正直、あまり楽しい作業ではありません。できれば認めたくない自分の情けない部分や、イヤな部分なども見てしまうからです。
でも、億劫だからとずっと避けていると、それはそれで困ったことになります。
自分から目をそむけている人ほど、ぐるんぐるんの悩みのスパイラルに陥ったり、あるいは、問題を放置してきたツケをある日ドカンと払わされたりしています。
そうなる前に、気が進まなくてもちょっと自己点検して、「自分は今、こういう状態なのかも」と気づくことができれば、それだけでも少しラクになれたり、意識のベクトルを変えることも可能になってきます。
自分の悩みは、「8つの悩み」のどれかに当てはまっているかも……というあなた。自意識過剰をこじらせないためにも、この本を読んで一度自分をチェックしてみてはいかがでしょうか?
コメント
コメント一覧 (2件)
あてはまっていましたーー♪あはは♪♪
本、読んでみたいです~☆☆
自意識過剰も楽しめたら
なんだかそれも楽しそうです(^ー^)♪♪
ローラちゃん、こんばんは♪♪
どこかしら当てはまったりしますよねー^^
でも悪いことばかりじゃありません。
しっかり自己点検した後は「そんな私も可愛い」と自分に言ってあげましょうね(^_^)