空の写真を撮るのが好きです。
光の加減や雲の形に興味をひかれると、夢中で何枚も何枚も撮ってしまいます。
とくに、朝と夕暮れ時に魅力的な光景を見つけることが多いです。
これは5月の末の夕方、江ノ島の海岸で撮ったもの。
初め、太陽の沈む方向に虹色の光が見え、これは何!?と目を凝らすうちに、太陽を囲むぼんやりとした輪があるのに気づきました。
(その間から飛行機雲のような雲も何本か出ています。)
「雨上がりじゃないけどきっと虹だ、うれしい~」と、連れと一緒に大喜びしながら写真を撮りました。
帰ってからウィキペディアで調べると、この現象は「幻日(げんじつ)」というのだそうです。
<幻日 (げんじつ) とは、太陽と同じ高度の太陽から離れた位置に光が見える大気光学現象のことである。
通常、幻日は太陽から約22度離れた太陽と同じ高度の位置に見える。>
半円形に見えたのは、実は太陽の暈で、残りの半円はちょうど山に隠れていたようです。
<暈(かさ)とは、太陽や月に薄い雲がかかった際にその周囲に光の輪が現れる大気光学現象のことである。ハローまたはハロ(halo 英:ヘイロウ)ともいう。特に太陽の周りに現れたものは日暈(ひがさ、にちうん)、月の周りに現れたものは月暈(つきがさ、げつうん)という。虹のようにも見えることから白虹(はっこう、しろにじ)ともいう。>
幻日、白虹。素敵な名前ですよね。
余談ですが、心理学で言う「ハロー効果」のhaloもここから来ているんですね。後光が指しているように見えちゃう。
たとえば出身とか肩書きとか得意なこととか、相手の特定の情報を知ることで、(よくも悪くも)相手に対する思い込みができてしまうという。。。
誰かがやたらとキラキラして見えたり、よくわからないけどキライ!などと思ってしまった時は、それは本物のオーラかハロー効果か?と、自分に問いかけてみたほうがよさそうです。
それにしても、幻日と現実が同音異義語というのはなかなか面白い。
江島神社にお参りした後だけに、マボロシとウツツが交差する不思議な時間を、神様がプレゼントしてくれたのかなぁ……などと、都合の良いことを考えて喜んでいるのでした。
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