かつての私は、居心地の悪いときに
何か他にすることがないかと探す癖がありました。
その頃、私はそんな自分を、行動的な人間だと勘違いしていました。
ところが数年前に、ある人に忠告されてから気づいたのです。
私は、逃げていただけだったのだと。
その人は私にこう言いました。
「動きまわるのはやめて、そこにすわりなさい」
今では、動きまわることで逃げるのをやめて
自らの思いや感情を抱いたまま、すわるようになりました。
(ナンシー・オハラ『心のクワイエットコーナーを探そう』)
今日は、いらない紙類をたくさんまとめることができて、スッキリ!
心の中のスペースも、こんなふうにサッサと整理できたらいいのにと思います。
居心地の悪い思いをしているなら、なおさらですね。
そういう時に動きまわるのは、実はけっこう簡単です。
じっとしていると今の自分の感情と向き合うことになる。それはいやだ!という焦りが原動力になって、行動へと駆り立てられるからです。
でも、それはしょせん一時しのぎにしかなりません。
しかも、後からよく考えると、本当にやりたいこととはズレたことをしていた……ということも多いものです。私にもそんなことがありました。
感情が整理されていない時には、直感らしきモノも、あまりあてにならなかったりします。
道草も回り道も、必ずしも悪いとは思いませんが。。。本来の自分らしいありかたを取り戻すには、ベースを整えることが先決です。
「整理整頓の第一歩は、まず不要なものを捨てることから」といいますが。
怒り、悲しみ、嫉妬など、自分を居心地悪くさせる感情とさよならするには、どんなに億劫でも、それを直視するしかありません。
直視すると言うとなんだか深刻な感じですが、要は、「自分の中にそれがある」と認めることです。
そういうものは、逃げれば逃げるほど追いかけてくるし、目をそむければそむけるほど重くのしかかってきます。でも、じっとそこにとどまって目を合わせれば、とたんにしゅっと縮んで扱いやすくなったりします。
いっぺんに全部なくならなくても、全然かまわないと思います。
とくに悲しみや喪失感といった感情は、それを十分感じきるのに時間がかかって当たり前です。急いで捨てようとすると心に負担がかかるので、けっしてムリはしないで。
手元に残った感情は、やさしくなでて、丸くしていきましょう。そして手のひらに乗るぐらいの大きさにして収納しておけば、ときおり取り出して眺めるうちに、やがて手放せる時がくるでしょう。
激動の2011年も、もうすぐ終わろうとしています。
否応なしに時は過ぎていきます。
心の部屋の整理整頓はなんとか今年のうちにすませて、静かな気持ちで来年を迎えられたらいいですね。
コメント